どこでも好きな時にインターネット通信に接続できるルーターを、モバイルルーターといいます。WiMAX(ワイマックス)のモバイルルーターは現在幅広い年代の人々に支持されています。
知名度を上げ、人気が高まっている理由としてその対応エリアの広さが大きなポイントです。これからWiMAXを契約・利用しようかと考えている人に向けて、WiMAXのエリアがどの範囲まで広がっているのか、エリア検索方法とあわせて解説します。
もし、WiMAXのエリア検索をして利用可能な範囲にお住まいだった方は、月額割引や違約金負担といったキャンペーンが充実しているBroad WiMAXからの申込みがオススメですよ。
※2022年2月時点の情報です。
WiMAX2+の対応エリアは幅広い
一般的には「WiMAX」と呼称していますが、現在主流である回線は「WiMAX2+」です。以前はその名の通り「WiMAX」回線が主でしたが、利用が高まる中進化していったのです。
WiMAX2+は、より多くの人に利用してもらえるようにその対応エリアをどんどん広げています。回線速度などの品質においても従来のWiMAXよりも新規格であるWiMAX2+のほうが良質です。
日本のほぼどこでも利用可能な数値
通信の提供は、屋外基地局によって行われています。
UQ WiMAXのニュースリリースによると、WiMAX2+の屋外基地局は3万局を超え、数値的には日本のほぼどこでも利用可能だといえます。 なんと富士山の山頂でも利用できるほどエリアは広大です。
出張や旅行などで普段利用するエリアの外だとしても、問題なく利用できます。
利用人口が少ないところは対応していない場合も
日本をほぼカバーしているWiMAX2+の提供エリアですが、利用人口が極端に少ない場所などはエリア外となっている可能性があります。
「数値的に見れば日本のどこでも使えるから」と安心せずに、地方の山間部や人口が少ない地域などWiMAX2+が対応していない可能性のある場所では特に「対応エリア内であるかどうか」の確認が大切です。
対応エリアは拡大中
エリアは随時拡大中なので、現在でも利用できる地域が増えている状態です。
今はまだ利用できない、という人でも近い将来対応エリア内となりいつの間にか利用できるようになっているかもしれません。 今現在は対応エリア外である人もスッパリと諦めるのではなく、対応エリア内となることを期待して待つのも良いですね。
WiMAXの対応エリアは通信規格で変わる
WiMAXには、通信規格が3つあります。それぞれの違いについてまとめてみました。
【WiMAXの通信規格による違い】
通信規格 | 通信速度 | 特徴 |
---|---|---|
WiMAX(旧規格) | 下り最大13.3Mbps ※2020年3月31日にサービス終了 |
人口カバー率94% |
WiMAX2+(新規格) | 下り最大440Mbps/220Mbps/110Mbps ※機器や地域によって異なる |
都市圏に強い対応エリア拡大中 |
LTE | 下り最大75Mbps ※一部の地域では47.5Mbps |
au 4GLTEを使用人口カバー率99% |
主流となるのはやはりWiMAX2+で、通信速度も対応エリアもWiMAXの比ではありません。
しかし、WiMAX回線やWiMAX2+は、地下鉄やビルの中で電波が途切れやすいという弱点があります。その問題を回避するために設けられているのがLTE回線です。
LTEとは「Long Term Evolution(ロングタームエボリューション)」のことで、第3世代移動通信システム(3G)を高速化し、4Gへの移行をスムーズにするために開発されてきました。
WiMAXが提供するLTEは、au 4GLTE の電波です。auスマホなどで利用できるLTE回線と考えて大丈夫です。
この3つはそれぞれ対応エリアに違いがあります。対応エリア確認の際は、上記の3回線が対応しているかどうかを確認することをオススメします。
WiMAXの対応エリアの確認方法
では、実際にWiMAXの対応エリアを調べる方法をみていきましょう。
地図を使ってざっくりと調べたい場合と、住所を使ってピンポンとで調べる場合の2パターンをご紹介します。
地図を使って対応エリアを確認する場合
地図を使って対応エリアを確認するには、WiMAXのエリア検索ページを利用するといいですよ。
エリア検索ページに日本地図が表示されているので、任意の都道府県をクリックしましょう。
ピンク色に塗られている部分は現在440Mpbsに対応しているエリア、紫色に塗られている部分はWiMAX2+に対応しているエリア、薄ピンク色に塗られている部分は2021年3月末までに対応予定となるエリアです。
ちなみに今現在WiMAXに対応していない地域は何も色が塗られていません。
この方法は、広い範囲で移動することが多い人にオススメの方法です。外出先や出張先など毎回決まった場所に留まらないという人は、この方法で予め広めの範囲を把握しておいたほうが良いです。
使用場所の住所がわかる場合
WiMAXを使用する場所が決まっているときは、その特定の住所を使ってピンポイントエリア判定にしてみましょう。
WiMAXプロバイダのピンポイントエリア判定ページにアクセスしたら、まずは建物の種別を選択します。そして、都道府県から順に住所を選択していきます。番地まで選択し終えると判定結果を見ることができます。
この方法は、WiMAXを使う場所が決まっているという人にオススメの方法です。一箇所に留まり、その場所で安定した通信を行いたいという人は住所指定のピンポイントで調べておきましょう。
エリア判定の見方
エリア判定の結果は「◯」「△」「×」のいずれかです。それぞれに判定の見方を解説します。
判定結果「◯」の場合
基本的には問題なく使用することができます。しかし、室内など場合によっては繋がりにくい可能性もあります。
心配な人はUQ WiMAX公式が提供している「Try WiMAX」を活用し、実際の電波状態を体感できます。
このサービスは、契約前の一度実際に使ってみることできるという内容で、その試用期間は15日間です。繋がりやすさや通信速度などを実際に使って確かめることのできる便利なサービスです。
判定結果「△」の場合
△だった場合の判断は難しいところです。問題なく使えるかもしれないし、もしかしたら繋がらないかもしれません。
そんな微妙な結果が出てしまった場合も、「Try WiMAX」の利用をオススメします。
契約するにしてもしないにしても、まずは実際に使ってみて、しっかりと自分の目で確かめてみてから判断しましょう。
判定結果「×」の場合
✕だった場合は、残念ですがWiMAX使用不可の可能性が非常に高いです。しかし、まだ諦めないでください。
ポインターをずらすことにより周辺も簡単に調べることができるので、△を探してみましょう。△があれば可能性アリ、なければ可能性ナシです。
近くに△が見つかった場合、もしかしたらWiMAXを利用できるかもしれません。すこしでも可能性がありそうならTry WiMAXで試してみると良いです。
対応エリア外だったときの対策
対応エリア外だったとき、すぐに諦めるのではなく、もう少し可能性を調べてみましょう。
3つの通信規格が対応エリア外なのか調べる
WiMAX2+がエリア外であっても、それよりも範囲が広大なLTEは対応している可能性もあります。
サービスエリアマップで3つの通信規格をすべて調べてみましょう。もしもLTEが対応エリア内であればそれを使えば利用可能ということになります。
3つの通信規格が対応エリア外だった場合
すべての通信規格が対応していない地域でのWiMAXの契約・利用は残念ながらできません。
その場合は以下の方法をオススメします。
他の回線を使う
WiMAXは諦めて利用可能な他の回線の使用を検討しましょう。モバイルルーター自体の使用が難しい場合もあるので、固定回線も含めて快適な通信ができる方法を探してみましょう。
専用窓口に問い合わせる
判定が△~✕の場合は判断が難しく諦めきれない、というケースもあります。そんなときは専用窓口に問い合わせをして相談することも可能です。
<UQお客様センター>
電話番号:0120-959-001
受付時間:9:00~21:00(年中無休)
Try WiMAXなら実際に使えるかのお試しができる
Try WiMAXは15日間実際にWiMAXを使用体験してみることができる無料サービスです。最新端末も対象となっているので、自分の購入した機種で試すことができます。
モバイルルーターだけでなくホームルーターでも「Try WiMAX」が可能なので、色々な可能性を模索することができます。
エリア判定の際に、「△」が出た場合は必ずこのTry WiMAXを活用しましょう。ちなみに「◯」が出た場合でも念のため活用する人も多数存在します。
「✕」だった場合も近くに「△」があればTry WiMAXを活用してみる価値はあります。活用できるものはどんどん活用して可能性を探してみましょう。
対応エリア内なのに繋がらないときの対処法
自分の使用する地域が対応エリア内であることを確認し、契約・利用を始めたけれど繋がらない、または繋がりにくいというときの対処法をご紹介します。
端末とルーターが離れすぎていないか確認
ルーターと端末の位置関係が離れすぎていると繋がらない可能性があります。一般的に10~数十メートルの範囲で電波を飛ばすWiMAXですから、それ以上離れると電波が弱くなります。 室内ではさらに弱くなり、壁などの障害物があると遮断されてしまう可能性があります。また、壁の材質によっても異なるため、電波が弱いと感じた場合はできるだけルーターと端末を近づけた状態で使用しましょう。
無線LAN親機を使う
室内で使う場合、その建物が2階建てであったり敷地面積が広かったりすると家の隅々まで電波を届けるのは難しくなります。
その場合は、無線LAN親機を設置し、電波を中継させるとより広い範囲で使用できるようになります。
モードを変更してみる
WiMAXが繋がらなくてもLTEなら繋がる、といったケースがあります。その可能性を調べるためにはモード変更してみましょう。
WiMAXには「ハイスピードプラスエリアモード」があり、これに切り替えるとLTE回線を使用することができるようになります。 ハイスピードプラスエリアモードは、LTE回線を使うことにより、より高速通信が可能となります。
しかし、一度切り替えをしたら追加料金が発生します。また、月間7GBの容量制限が課せられ、超過すると128Kbpsの速度制限となってしまうので注意が必要です。
電波の出力を変更する
ルーターの設定を変更してみることもオススメです。
電波の送信出力を変えてみると繋がりやすくなる可能性があります。なかなか目にしない項目ですが、電波が弱いと感じたときは送信出力が12.5%などの弱い出力になっている場合があるのです。
例:WX05の送信出力設定の仕方
- クイック設定Webの「詳細設定 TOP」
- 「無線LAN設定」を選択
- 「拡張設定」の「出力設定」から12.5/25/50/100%のいずれかで変更できる
WiMAXの対応エリアでの気になるQ&A
WiMAXの対応エリアに関することでよくあるQ&Aをまとめてみました。
室内で繋がりにくくなるのはなぜ?
室内は壁や家具などが電波の障害物となり、繋がりにくくしてしまうケースがあります。
例えば2階建ての家で、1階にルーターを置き2階で端末を操作する場合などによく繋がりにくくなります。 そんな時はルーターを窓際に置くと電波状態が良くなることがあります。基地局から飛んでくる電波をしっかりキャッチすることができるためです。
また、床などに置かずに床から1メートルほどの高さに置くなど工夫して、自宅での電波状況が改善されるポイントを見つけてみましょう。
プロバイダごとに対応エリアは変わるの?
プロバイダが変わっても対応エリアが変わることはありません。WiMAXが使用しているWiMAX回線は変わらないからです。
プロバイダはあくまでサービスの提供を担う事業者であり、実際にWiMAXのプロバイダはいくつかありますが、それによって対応エリアや通信速度などの品質が大きく異なりはしません。
ただし、WiMAXのプロバイダによって月額料金やキャッシュバックなどのキャンペーンは変わりますよ。
これからWiMAXを申し込む方は、月額割引や違約金負担などのキャンペーンが充実しているBroad WiMAXをチェックしてみてくださいね。
モバイルルーターとホームルーターの対応エリアは変わる?
モバイルルーターとホームルーターの対応エリアは、それほど大きな差はありません。
ただし、モバイルルーターとは、外出先でも持ち歩いて利用できるルーターなので行き先が対応エリアであるかどうかを調べる必要はあります。行き先が圏外であれば使用することができなくなるからです。
一方ホームルーターは家に据え置くタイプのルーターとなります。モバイルルーターのように持ち歩いて使用することはできないため、その家が対応エリア内であれば確実に使用することができます。
まとめ
WiMAXは知名度も人気も高いモバイルルーターです。対応エリアも広大で通信速度やサービスなどのユーザー満足度も高く、固定回線を使わない人に多く利用されています。
対応エリア内であるかどうかを調べた上で契約するかどうかを検討するかと思いますが、Try WiMAXを活用して確実に快適な通信が可能かどうかを自分の目や体感で知ることができます。
現時点では対応エリア外だという人も、これからのエリア拡大によって対応エリア内になる可能性も高くなります。ぜひ、こまめにチェックしてみてください!