自宅にWiFiを引く方法として、工事不要でコンセントを指すだけでネットが使える「ホームルーター」という手段があります。
しかし、実際どんなサービスなのか、お得に快適に使えるのかわからないという方も多いでしょう。
結論から申し上げますと、ホームルーターは以下のような人におすすめです。
- 自宅のみでインターネットを使う人
- エリア外や工事不可などで光回線を申し込めない人
- あまり高速性能を求めない人
- 複数人でシェアしたい人
4つのうち多くあてはまる人は、ホームルーターの申し込みを検討するまる!
今回はホームルーターのメリットや注意点、2021年最新のおすすめホームルーターを徹底的に解説します。
ホームルーターがご自身の生活スタイルに合っているのか、どのホームルーターがおすすめなのかがこの記事でわかりますよ!
※2022年2月時点の情報です。
ホームルーターとは
ホームルーターとは自宅用据え置き型のWiFiルーターのこと。
自宅で工事をしてケーブルを引く必要がある光回線と異なり、コンセントにつなぐだけででインターネットに接続できるモバイル回線サービスです。
ポケットWiFiとの違いは?
ホームルーターとポケットWiFiの大きな違いとなっているのが次の2点です。
- ポータブル性
- 通信速度の安定性
ポケットWiFiはスマホより一回り小さいサイズのため、外へも持ち運びできます。
電波を受信できるエリアなら、自宅でも外出先でもインターネットに接続しデータ通信できます。
ポケットWiFiがあれば、無線LAN機能のみの端末(ノートパソコンや携帯ゲーム機など)を、外出先でもインターネットに接続して使用できるのです。
一方、据え置き型のホームルーターにはポータブル性がありません。
外への持ち運びを考えていない、家庭用のWiFiルーターです。
なお、電波を受信するしくみについては、ホームルーターもポケットWiFiも同じです。
基地局という中継アンテナから電波を受信し、インターネットに接続します。
この基地局は、ドコモやau、ソフトバンクといった通信事業者が独自で設置しているものです。
通信速度はルーター本体のスペックによっても変わり、機器の本体が大きいと受信アンテナも大きく、電波の状況は良好になるのです。
そのため、通信速度の安定性ではホームルーターのほうが優れています。
光回線(固定回線)との違いは?
自宅にWiFi環境を整える方法にはもう一つ、光回線というものもあります。
ホームルーターと光回線(固定回線)の大きな違いが次の2点です。
- 工事の有無
- 最大速度
光回線の場合基地局へは有線接続になるため、開通には工事が必要です。
事業者によるものの、戸建てだと開通まで1~2ヶ月ほどかかることもあります。
家の中に引きこんだ光回線から、専用のWiFiルーターを経由してインターネット通信を無線に変換し発信できるため、快適で安定しています。
一方、専用電波を基地局から受信する仕組みのホームルーターは、工事なしで済ませられるため、開通までがスピーディーです。
ただし無線を受信して通信するので、通信の安定性はホームルーターのほうが少々劣ります。
ホームルーター3つのメリット
ホームルーターには、次のようなメリットがあります。
- 工事の有無
- 最大速度
上記3つのメリットについて、詳しく解説していきましょう。
コンセントをさすだけでインターネットが開通する
工事不要のため自宅のコンセントにさすだけ、すぐに開通するのがホームルーターです。
基地局へは電波でアクセスするため、引越しした後でもすぐにインターネットに接続できます。
手間と時間をかけずに開通できる点は、ホームルーターの大きなメリットです。
ポケットWiFiよりも速度が出やすい
ホームルーターはポケットWiFiよりも速度が出やすいです。
機種にもよりますが、スペックの高いホームルーターなら最大1,000Mbps(1Gbps)のスペックを持っています。
さらに、サイズの大きいルーターだからこそ実現する大型の内蔵アンテナにより、電波の受信状況が向上します。
そのため、スペック的にポケットWiFiよりホームルーターのほうが高いというわけです。
大人数で回線をシェアできる
ホームルーターによっては、40人以上といった大人数でインターネット回線をシェアできるものがあります。
一方、ポケットWiFiでは5人ほどとなっており、回線をシェアできる人数が少ないです。
自宅で大人数でインターネット回線をシェアしたい人や、プリンターやパソコンなど、複数の機器を接続したい場合には、ホームルーターを選ぶと良いです。
ホームルーター2つのデメリット
メリットがある反面、ホームルーターには次のようなデメリットがあります。
- 外に持ち運べない
- 光回線ほど速度は出ない
上記2つのデメリットについて、詳しくは次の解説をご覧ください。
外に持ち運べない
ポケットWiFiのように外への持ち運びができないのがホームルーターです。
あくまでも自宅でWiFi環境を整えるための機器となっているため、自宅以外の場所では原則として使用できません。
また、会社によっては契約以外の住所地での使用が発覚した場合には通信制限がかかる場合もあります。
引越して住所が変更となった場合には、必ず変更の手続きが必要です。
光回線ほど速度は出ない
先ほど解説したとおり、速いホームルーターでも下り最大通信速度は1Gbpsです。
一方、光回線では新しく10Gbpsのサービス が開始されています。
ただし、高速通信が必要とされているオンラインゲームでさえも30Mbps程度あれば快適に動作するとされており、ホームルーターでも十分な速度が出るといえます。
結局、ホームルーターをおすすめできるのはこんな人!
ホームルーターをおすすめできるのは次のような人です。
- インターネットに接続するのは自宅のみの人
- 光回線に申し込みできない人(工事できない、提供エリア外などの理由)
- ポータブル性や高速性を重視しない人
- 家族や友人など複数人で回線をシェアしたい人
ただし持ち家などで、自宅が工事ができる場合は、光回線のほうが向いています。
外出先でもインターネットに接続したい、ポータブル性を重視する人はポケットWiFiのほうが適しています。
2021年最新のおすすめホームルーターは2種類!
ホームルーターを利用したいときにおすすめするのが、次の2つのサービスです。
- WiMAX
- ソフトバンクエアー
上記2つのサービスを使用回線、提供エリア、実質月額などで比較していきましょう。
WiMAX | ソフトバンクエアー | |
---|---|---|
使用回線 | WiMAX回線/au 4G LTE回線 | ソフトバンク AXGP回線 |
提供エリア | 全国 | 全国 |
実質月額 | 3,829円(GMOとくとくBB) | 3,820円(モバレコエアー) |
とくにおすすめの人 | auスマホのユーザー | ソフトバンクスマホのユーザー |
WiMAX
WiMAXのホームルーターの最新機種を紹介していきます。
【Speed Wi-Fi HOME L02 の主なスペック】
最大通信速度 | 下り最大1.0Gbps(ハイスピードプラスエリアモードで有線LAN接続) |
---|---|
無線LAN規格 | IEEE802.11ac/11n/11a(5GHz帯) |
同時接続台数 | 約40台 |
大きさ | 約93×178×93㎜ |
重量 | 約436g |
最新機種となるのが「Speed Wi-Fi HOME L02」です。
下り最大1Gbpsもの高速インターネットが期待できます。
人口カバー率90%超!通信品質も問題なし
WiMAXがメインに使用する回線は、回線名称をそのまま冠している「WiMAX 2+」という回線です。
人口カバー率90%超となっており、幅広いエリアで利用できるのがWiMAX 2+の魅力の一つです。
また、ホームルーターには4本の高感度アンテナやTXビームフォーミングなど、速度を安定化させる機能が搭載されています。
新型コロナウイルスの影響で自宅用のWiFi需要が増加した現在でも、常に安定したサービスを提供し続けており、信頼性も高くなっています。
上りは気持ち低いものの、下りの速度には満足しているといった口コミ内容です。
インターネットの利用時は上りよりも下りの速度のほうが重要ですので、SNSなどに動画を良く投稿する人でもない限り、上りの速度が低くてもさほど問題ありません。
データ量上限なし・速度制限も気にならないレベル
WiMAXにはデータ量上限なしの「ギガ放題プラン」があり、データ通信を使いたい放題したい人にピッタリなプランです。
しかしギガ放題には3日間で10GBの通信制限があるため、完全な無制限ではありません。
とはいえ、通信速度制限されるのは18時頃~翌2時頃といった混雑しやすい時間帯です。
制限がかかっても1Mbpsほどの速度が期待できるため、YouTubeの標準画質の動画なら充分視聴できるレベルとなっています。
いま最もお得な窓口は「GMOとくとくBB」
WiMAXはさまざまな事業者から販売されていますが、どこから申し込みしてもWiMAX回線や性能は同じです。
そのため、少しでも安い事業者で申し込みすることをおすすめします。
【各事業者(プロバイダ)の実質料金比較】
事業者(プロバイダ)名 | 実質料金(3年合計) |
---|---|
GMOとくとくBB(キャッシュバックタイプ) | 144,670円 |
GMOとくとくBB(割引タイプ) | 143,065円 |
Broad WiMAX | 143,424円 |
So-net WiMAX | 163,524円 |
GMOとくとくBBのキャッシュバックタイプなら業界最安値の水準であり、特典のもらい忘れがない割引タイプもその次にお得な料金となっています。
GMOとくとくBBの実質料金をさらに詳しく紹介していきましょう。
キャッシュバックタイプ | 割引タイプ | |
---|---|---|
月額料金 | 1~2ヶ月:3,970円 3~36ヶ月:4,690円 |
1~2ヶ月:2,849円 3~24ヶ月:3,679円 25~36ヶ月:4,690円 |
端末代 | 無料 | |
事務手数料 | 3,300円 | |
キャンペーン内容 | 最大33,000円キャッシュバック | 最大6,000円キャッシュバック 月額料金割引 |
支払額合計(3年) | 144,670円 | 143,065円 |
実質月額 | 3,910円 | 3,867円 |
キャッシュバックタイプならWiMAXプロバイダで最安の実質料金となりますから、料金重視の方におすすめです。
ただしキャッシュバックは受け取りにあたり手続き(契約の11か月後に受信するメールから手続き)が必要になります。
もらい忘れるリスクを避けたい方は、割引キャンペーンを選びましょう。
割引キャンペーンでも、WiMAXで2位の実質料金の安さですよ!
ソフトバンクユーザーなら「ソフトバンクエアー」
次からは、ソフトバンクエアーの最新機種を紹介していきます。
【Airターミナル4 の主なスペック】
最大通信速度 | 下り最大962Mbps |
---|---|
無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
同時接続台数 | 最大64台 |
大きさ | 高さ255mm×横幅103mm×奥行103mm |
重量 | 約635g |
最新機種となるのがAirターミナル4です。
旧機種のAirターミナル3では下り最大350Mbpsの速度ですが、Airターミナル4では下り最大962Mbpsへと大幅に向上しました。
ただし、962Mbpsの速度は一部のエリアとなります。
エリアが気になる人は、ソフトバンク公式サイトの「住所別下り最大通信速度」のページをご参考にされてください。
「おうち割 光セット」でソフトバンクのスマホ代が割引!
ソフトバンクエアーはソフトバンクのスマホユーザーにお得な事業者となっています。
なぜなら「おうち割 光セット」で毎月のソフトバンクスマホ料金が最大1,100円割引されるためです。
データプラン | 割引額(月) |
---|---|
データプランメリハリ データプランミニフィット データプラン50GB+ データプランミニ |
1,000円 |
データ定額 50GBプラス ミニモンスター |
1,100円 |
データ定額50GB/20GB/5GB | 1,100円 |
データ定額(おてがるプラン専用) データ定額ミニ2GB/1GB データ定額(3Gケータイ) |
550円 |
10回線まで適用されるため、家族にソフトバンクユーザーが多いほど合計割引額が大きくなるのが魅力です。
また、ソフトバンクエアーはソフトバンク光と違い、オプション加入なしでおうち割が適用されるのもポイントの一つとなっています。
データ量上限なし・速度制限なしの使い放題!
ソフトバンクエアーはデータ量上限なし・速度制限なし、使い放題できるサービスです。
データ通信量を気にせず、自宅の固定回線を利用した高速大容量通信と同じような感覚で使えます。
ただし、サービスを安定して供給するため、混雑しやすい夜は稀に軽い速度制限がかかることがあるようです。
いま最もお得な窓口は「モバレコエアー」
ソフトバンクエアーの窓口のうち、最もお得なのがモバレコエアーです。
モバレコエアーから申込をした場合の実質料金を紹介していきましょう。
【モバレコエアー:サービス内容】
月額料金 | 1~2ヶ月:2,167円 3~12ヶ月:3,679円 13~24ヶ月:5,368円 |
---|---|
端末代 | 実質無料(月月割) |
事務手数料 | 3,300円 |
キャンペーン内容 | 最大17,000円キャッシュバック |
支払額合計(2年) | 76,940円 |
実質月額 | 3,078円 |
モバレコエアーで端末をレンタルしますと、キャッシュバック対象外です。
月額のレンタル料金も必要になるため、なるべく単品購入で契約したいところです。
キャッシュバックは最大17,000円、しっかりと受け取れればソフトバンクエアーを業界最安で使えますよ!
ホームルーターの申し込みから開通までの手順
ホームルーターの申し込みは、キャッシュバックが適用され24時間申し込み可能なインターネット経由がおすすめです。
申し込みから開通までの手順は次をご覧ください。
- 申し込みページへアクセス
- 必要事項に入力して送信
- ホームルーターの受け取り
- コンセントに差し込み
- WiFi接続の設定
- インターネット利用開始
なお、申し込みする前に必ずエリアを確認を行いましょう。
まとめ
自宅のコンセントに接続するだけでWiFiが使えるようになるホームルーターには、以下のようなメリットがあります。
- 自宅のみで利用できる
- ポケットWiFiと比べるとポータブル性はないが速度の安定性がある
- 工事不要で開通できる
- 大人数で回線をシェアできる
工事なしですぐにインターネットに接続したい人に魅力のあるサービスです。
基地局から電波を受信してインターネットに接続するモバイル回線という仕組み上、光回線と比べると速度面では劣る部分もあります。
ただし、大容量の通信をし続けるような状況でもない限り、快適に使えますのでご安心ください。
速度の安定性を求めるならWiMAX、料金重視の方はソフトバンクエアーがお得です。
この記事を参考に両社を比較して、最適なサービスを選んでくださいね。